これから編み物を始めたいけれど、道具や材料を揃えるのにお金をかけたくない。そんなときに頼りになるのが100均のアクリル毛糸です。しかし、店舗に行くと種類が多く、どれを選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、100均で買えるアクリル毛糸の種類や店舗ごとの特徴、失敗しない選び方などを詳しく解説します。
1. 100均のアクリル毛糸は使えるのか
1-1. 初心者目線の結論
結論から申し上げますと、100円ショップで販売されているアクリル毛糸は、編み物初心者から上級者まで十分に使うことができます。手芸専門店で販売されているメーカー品の毛糸と比較しても、価格の安さが最大の魅力でありながら、色数の豊富さや用途に合わせたバリエーションの多さにおいて非常に優れています。編み物をこれから始める方が、高価な毛糸を買って失敗することを恐れずに、何度も編んだりほどいたりする練習用として最適です。また、エコたわしやちょっとした小物など、日用品を作るための素材としては十分すぎる役割を果たしてくれます。
1-2. 品質は実用レベルか
品質に関しても実用レベルに達しています。昔の100均の毛糸はキシキシとした手触りが強く、編んでいる途中で指が痛くなるという声もありましたが、近年は品質が大きく向上しています。アクリル特有の張りを活かしたエコたわし向けの毛糸から、肌触りを良くするためにふんわりと加工された毛糸まで、目的によって使い分けることが可能です。ただし、ウールやコットンなどの天然素材と比べると保温性や吸水性には劣るため、身につける衣類よりも、雑貨やあみぐるみなどの立体物に向いているという素材の特性を理解して使うことが大切です。
2. 店舗別の特徴
2-1. ダイソーの特徴
ダイソーは全国的に店舗数が多く、手芸コーナーの面積も広いため、アクリル毛糸の品揃えが最も豊富です。代表的な商品である抗菌防臭加工が施されたアクリル毛糸は、水回りでの使用を想定したエコたわし作りに最適です。色の展開も非常に多く、原色に近い鮮やかな色から、落ち着いたパステルカラー、複数の色が混ざり合った段染めやグラデーションカラーまで幅広く揃っています。また、あみぐるみ専用に作られた毛糸など、特定の用途に特化した商品があるのも特徴です。
2-2. セリアの特徴
セリアのアクリル毛糸は、おしゃれで可愛らしい色合いのものが多く揃っているのが特徴です。インテリアに馴染みやすいニュアンスカラーやくすみカラーが充実しており、そのまま飾っておきたくなるような雑貨作りを得意としています。また、複数の色が混ざり合って霜降りのような見栄えになるメランジ調のアクリル毛糸など、100円とは思えないような高見えする素材も人気です。手触りも比較的柔らかいものが多く、編みやすさに定評があります。
2-3. キャンドゥの特徴
キャンドゥの手芸コーナーでは、定番の無地のアクリル毛糸に加えて、少し遊び心のある商品が見つかります。例えば、糸の中に細かいラメが編み込まれたキラキラしたアクリル毛糸などは、クリスマスやハロウィンなどの季節のイベント用の飾り作りに向いています。また、ポップで明るい色調のシリーズもあり、子供向けの小物やモチーフ編みを楽しむ層から支持されています。店舗の規模によって品揃えに差が出やすい傾向があります。
2-4. ワッツの特徴
ワッツのアクリル毛糸は、シンプルでベーシックな商品展開が中心です。派手な装飾や特殊な加工よりも、日常的に使いやすい定番色をしっかりと揃えている店舗が多く見られます。編み物の基礎を練習するための毛糸として、または大量に必要となる大きめのラグやマットなどを作るためのまとめ買い用として適しています。地域に密着した店舗展開を行っているため、近所の店舗で不足分をすぐに買い足しやすいという利点もあります。
3. 太さと質感の選び方
3-1. 極太のメリットと向く作品
極太の毛糸は、その名の通り糸が太いため、太い編み針を使用して編んでいきます。最大のメリットは、一度に編み進められる面積が大きいため、短時間で作品を完成させることができる点です。また、編み上がりの生地にしっかりとした厚みとボリュームが出るため、丈夫さが求められる作品に向いています。具体的には、フローリングの冷たさを防ぐためのルームシューズや、椅子に敷くための座布団、中身をしっかりと守りたいバッグやポーチなどにおすすめです。
3-2. 並太のメリットと向く作品
並太は、太すぎず細すぎず、最も標準的な太さの毛糸です。編み目が見やすいため、編んでいる途中で目を落としてしまったり、間違った場所に針を入れてしまったりするミスを防ぎやすく、初心者が最初に手にするのに最も適しています。向いている作品は非常に幅広く、エコたわしからあみぐるみ、マフラーや帽子などの冬小物、生活雑貨まで、あらゆるジャンルに対応できます。市販されている編み物のレシピ本でも、並太を基準に書かれているものが多くあります。
3-3. 中細のメリットと向く作品
中細の毛糸は細いため、細い編み針を使って細かく編み進める必要があります。編み上がるまでに時間がかかりますが、その分だけ繊細で緻密な模様を表現できるのが大きなメリットです。また、編み上がりの生地が薄く柔らかくなるため、かさばらない作品を作りたい場合に向いています。具体的には、細かな表情を作り込みたい小さなサイズのあみぐるみや、コースター、レースのような模様を楽しむドイリー、複数の小さなパーツをつなぎ合わせるモチーフつなぎなどにおすすめです。
3-4. 失敗しやすい組み合わせ
太さと作品の組み合わせを間違えると、思わぬ失敗につながります。例えば、極太の毛糸で小さなあみぐるみを作ろうとすると、細かなカーブや表情を表現できず、大味な仕上がりになってしまいます。逆に、中細の毛糸で大きなラグを作ろうとすると、果てしない時間がかかるだけでなく、生地が薄すぎて実用に耐えない可能性があります。また、極太の毛糸に細い針を使って無理やりきつく編むと、生地が硬くなりすぎて指を痛める原因にもなります。必ず毛糸のラベルに記載されている推奨の針のサイズを使用することが大切です。
4. 編みやすさで選ぶチェックポイント
4-1. 撚りの強さ
毛糸は、何本かの細い繊維をねじり合わせることで1本の糸にしています。このねじりの強さのことを撚りと呼びます。撚りが強い毛糸は、糸の表面が滑らかで一本の線としてしっかりしているため、編み目がくっきりと綺麗に出るのが特徴です。あみぐるみなど、綿を詰めたときに隙間から綿が見えないようにきっちりと編みたい作品に向いています。一方、撚りが甘い毛糸は空気を多く含むためふんわりとした質感になりますが、編んでいる途中で針先が引っかかりやすいという点に注意が必要です。
4-2. 糸割れのしにくさ
糸割れとは、編み針の先が毛糸の束の間に入り込んでしまい、糸の一部だけをすくってしまう現象のことです。糸割れが起きると編み目が乱れるだけでなく、無理に引っ張ると糸が切れてしまうこともあります。特に初心者は針の動かし方が安定していないため、糸割れが起きやすいです。先ほど説明した撚りが強い毛糸を選ぶことで、この糸割れを防ぐことができます。店舗で毛糸を選ぶ際は、指で軽く糸をねじり戻してみて、簡単に細い繊維にバラバラになってしまうものは避けたほうが無難です。
4-3. 摩擦感と硬さ
アクリル毛糸は化学繊維であるため、特有のキシキシとした摩擦感がある場合があります。この摩擦感が強い毛糸は、編み針の滑りが悪くなるため、長時間の作業をしていると手や指に負担がかかります。しかし、この摩擦感と硬さは、エコたわしとして使用する場合には汚れをしっかりとこすり落とすためのメリットに変わります。編み心地の良さを優先してふんわりとした小物を編みたいのか、実用性を重視して硬いエコたわしを編みたいのかによって、手触りの好みで選ぶことが重要です。
4-4. 伸縮性
毛糸がどれくらい伸び縮みするかという伸縮性も、編みやすさに影響します。アクリル毛糸はウールに比べると伸縮性が低いのが一般的ですが、商品によっては製造工程での工夫により、ある程度の弾力を持たせているものもあります。伸縮性が全くない毛糸は、編む力加減がダイレクトに編み目の大きさに反映されるため、力加減が均一でないと編み地がデコボコになりやすいです。少し引っ張ってみて、わずかに弾力を感じる程度の毛糸のほうが、編み目が揃いやすく綺麗に仕上がります。
5. 失敗あるあると対策
5-1. ロット違いによる色ムラ
100均の毛糸を購入する際、最も注意しなければならないのがロット違いによる色の差です。毛糸は大きな釜で染料を使って染められますが、一度に染められる量には限界があります。この一度に染めた製造単位のことをロットと呼びます。同じカラーコードの商品であっても、ロットが違うと染料の配合や温度の微妙な違いにより、肉眼ではっきりわかるほど色味が異なることがあります。途中で毛糸を足して編み進めた結果、作品の途中から色が変わってしまったという失敗を防ぐため、購入時は必ずラベルに印字されているロット番号をすべて確認し、同じ番号で揃えることが必須です。
5-2. 糸端が見つからない
新しい毛糸を編み始めるとき、毛糸の玉の中から糸端を引き出して使うのが一般的です。外側から糸を使うと、毛糸玉がコロコロと転がって編みにくいためです。しかし、100均の毛糸の中には、内側の糸端が見つけにくく、奥の方に埋もれてしまっているものがよくあります。無理に引き出そうとすると、内側の糸がごっそりと塊で抜けてしまい、絡まってほどくのに苦労することになります。対策として、玉の穴に両側から指を入れ、中心部分にある小さな糸の塊をそっと探り当てて優しく引き出すようにしてください。
5-3. 途中の結び目
100均の毛糸に限らず、毛糸には製造工程の都合上、玉の途中に糸と糸をつなぎ合わせた結び目が存在することがあります。パッケージにも結び目がある場合がある旨が記載されています。編んでいる途中で結び目が出てきた場合、そのまま編み込んでしまうと作品の表面に結び目のコブが出てしまい、見栄えが悪くなります。結び目が出てきたら一度結び目をハサミで切り離し、新しい糸を編み入れるときと同じように、糸端を長めに残して編み目にくぐらせて処理をする方法をとるのが綺麗に仕上げるコツです。
5-4. 買い足し失敗
大きな作品を作っている途中で毛糸が足りなくなり、後日同じ店舗に買いに行ったところ、すでに売り切れていたり、別のロットのものしか残っていなかったりすることが頻繁に起きます。100均の商品は商品の入れ替わりが激しく、特に季節もののカラーは一度売り切れると再入荷しないことも珍しくありません。このような買い足し失敗を防ぐための唯一の対策は、編み始める前に必要な玉数をしっかりと計算し、必ず予備として1玉から2玉多く購入しておくことです。余った毛糸は小さなモチーフを作ったりするのに活用できます。
6. 目的別おすすめ
6-1. エコたわしにおすすめの種類
洗剤を使わずに食器の汚れや茶渋を落とすことができるエコたわしには、ダイソーの抗菌防臭アクリル毛糸やエコたわし用アクリル毛糸が最適です。これらの毛糸はアクリル繊維の持つ細かい溝が汚れをしっかりと絡め取るように、適度な硬さと張りを持たせて作られています。また、水に濡れたまま放置されることが多いエコたわしにおいて、菌の繁殖を抑えて嫌なニオイを防ぐ抗菌防臭加工は非常にありがたい機能です。太さは、手早く編めて程よい厚みが出る並太が一番扱いやすいです。
6-2. あみぐるみにおすすめの種類
動物やキャラクターの形に編み上げるあみぐるみには、編み目がしっかりと詰まっていて、中に詰めた綿が外に飛び出さないことが重要です。そのため、撚りが強くて糸割れしにくい毛糸を選ぶ必要があります。ダイソーのあみぐるみ用アクリル毛糸はまさにこの目的に特化して作られており、細かな部分まで表現しやすい中細の太さであるため非常に人気があります。また、セリアのアクリル並太なども手触りが良く、少し大きめのあみぐるみを作りたい場合に向いています。
6-3. 生活小物におすすめの種類
コースターや鍋敷き、ティッシュカバーなどの生活小物には、部屋のインテリアに合わせた色選びが重要になります。セリアのカラフルアクリルやふんわりメランジなど、落ち着いた色合いやおしゃれな霜降り調の毛糸を選ぶことで、100均の素材で作ったとは思えないようなクオリティの高い小物が完成します。鍋敷きなど熱いものを置く可能性があるものには、熱で溶けやすいアクリルの性質を考慮し、なるべく極太の毛糸を使って分厚く編むか、綿素材を検討するなどの工夫が必要です。
6-4. 収納グッズにおすすめの種類
小物入れやカゴなどの収納グッズを作る場合は、中に物を入れても形が崩れないように、自立する硬さを持たせることが求められます。そのため、極太のアクリル毛糸を使い、指定されている編み針よりも1号から2号小さなサイズの針を使って、あえてきつく編み上げる方法がおすすめです。キャンドゥのアクリル毛糸極太や、ワッツの極太シリーズを使って、細編みと呼ばれる目の詰まった編み方でしっかりと編んでいくことで、実用的な収納グッズを作ることができます。
6-5. 冬小物におすすめの種類
マフラーやスヌード、手袋などの冬小物には、肌に直接触れるため、チクチク感が少なく手触りの良い毛糸を選ぶ必要があります。アクリル毛糸はウールほどの保温性はありませんが、セリアのふんわりメランジのような空気を多く含むように加工された柔らかい毛糸を選ぶことで、十分に暖かく軽い冬小物を作ることができます。また、ダイソーのアクリル毛糸段染めやグラデーションカラーを使えば、複雑な模様編みをしなくても、ただまっすぐ編むだけで美しい色の変化が生まれ、見栄えのするマフラーが仕上がります。
7. 買い方と入手のコツ
7-1. 店舗ごとの在庫差
100均の店舗は、店舗の規模や立地によって品揃えに大きな差があります。大型店であれば手芸コーナーの通路何列にもわたって毛糸が陳列されていますが、小型店では定番の数色しか置いていないこともあります。また、編み物のシーズンである秋から冬にかけては種類も在庫も豊富になりますが、春夏になると夏向けのコットン糸などに売り場を奪われ、アクリル毛糸のコーナーが縮小される店舗も多いです。特定の色や種類をたくさん探している場合は、最初から大型店に足を運ぶのが確実です。
7-2. 取り寄せとオンライン購入
必要なロットの毛糸が店舗に足りない場合、店員に依頼してメーカーから取り寄せてもらうことができる場合があります。ただし、100均のシステム上、1玉単位での取り寄せはできず、1袋単位での注文になることがほとんどです。また、最近ではダイソーやキャンドゥなどが公式のオンラインショップを運営しており、インターネットから購入することも可能になりました。オンラインショップでも一定金額以上で送料無料になったり、ロットの指定が難しかったりする条件があるため、事前の確認が必要です。
7-3. まとめ買いの重要性
前述したロット違いによる色ムラや、買い足し時の品切れを防ぐためにも、毛糸は編み始める前にまとめ買いをしておくことが何よりも重要です。自分の作りたい作品に対してどれくらいの毛糸が必要なのかは、編み図のレシピに必ずグラム数や玉数で記載されています。100均の毛糸は1玉あたりのグラム数がメーカー品よりも少ない傾向があるため、レシピ通りの玉数を買うと足りなくなることがあります。内容量を確認し、余裕を持って計算した上で、さらにプラス1玉をカゴに入れる癖をつけてください。
8. よくある質問
8-1. 洗濯はできますか
はい、アクリル毛糸は化学繊維であるため、水に強く洗濯機で洗うことができます。ただし、洗濯機の中で他の衣類と擦れることで毛玉ができやすくなったり、作品の形が崩れてしまったりする恐れがあります。洗濯をする際は、必ず目の細かい洗濯ネットに入れ、弱水流のコースや手洗いコースを選択して優しく洗うようにしてください。洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を使用すると、風合いを損なわずに洗うことができます。
8-2. 毛羽立ちはどう防ぎますか
アクリル毛糸は摩擦に弱く、使っているうちに表面の繊維が絡み合って毛羽立ちや毛玉が発生しやすいという弱点があります。これを完全に防ぐことは難しいですが、編み上がった直後に、作品の表面に軽くスチームアイロンの蒸気を当てることで、繊維が落ち着いて毛羽立ちをある程度抑えることができます。アイロンを直接押し当てるとアクリルが熱で溶けたりテカったりしてしまうため、必ず数センチ浮かせた状態から蒸気だけを当てるようにしてください。
8-3. 静電気の対策はありますか
アクリル素材は乾燥した時期に静電気が発生しやすいという特徴があります。衣服として身につけたときにパチパチとするのが気になる場合は、洗濯の際に柔軟剤を使用することで、繊維の表面がなめらかになり静電気の発生を軽減させることができます。また、静電気防止スプレーを作品の表面に軽く吹きかけておくことも効果的です。
8-4. 色落ちはしますか
最近の100均のアクリル毛糸は染色技術が向上しており、普通に水で洗う程度であれば激しい色落ちはほとんどしません。しかし、極端に濃い色の場合や、長時間水に浸け置きした場合には、多少の染料が溶け出す可能性があります。色の違う毛糸を組み合わせて編んだ作品を初めて洗う際は、色移りを防ぐために他の衣類とは分け、単独で手洗いをして様子を見ることをおすすめします。
8-5. チクチク感はありますか
昔のアクリル毛糸に比べると品質は格段に良くなっており、肌に触れてもチクチクとした不快感を感じることは少なくなりました。しかし、個人の肌の敏感さによっては、首回りなど皮膚の薄い部分に直接触れると刺激を感じる場合もあります。敏感肌の方や小さなお子様が身につけるものを作る場合は、アクリル毛糸よりも、肌に優しいコットンなどの天然素材の毛糸を検討するほうが安心です。
8-6. 保管方法はどのようにすればいいですか
余ったアクリル毛糸を保管する場合は、直射日光が当たる場所や、高温多湿になる場所を避けてください。直射日光は毛糸の退色や色あせの原因となり、高温は繊維を劣化させる可能性があります。通気性の良い紙袋や布袋に入れるか、プラスチックの衣装ケースに除湿剤と一緒に入れて、暗くて涼しい場所で保管するのが最適です。防虫剤はアクリル繊維には必須ではありませんが、ウールなど他の毛糸と一緒に保管する場合は念のため入れておくと安心です。
8-7. 代替素材はありますか
アクリル毛糸の代わりとなる素材としては、用途によっていくつか考えられます。エコたわしのように水回りで使うものであれば、速乾性のあるポリエステル糸や、麻ひもなどが代替になります。あみぐるみを作る場合は、編み目がくっきりと出るコットン糸がよく使われます。冬の防寒具を作るのであれば、保温性に優れたウールやアルパカなどの動物性繊維の毛糸が適しています。100均でもこれらの代替素材は季節によって多数販売されています。
8-8. 編み直すことはできますか
アクリル毛糸は比較的丈夫な素材であるため、編み間違えた箇所をほどいて、何度でも編み直すことができます。これが初心者の練習用に最適な理由の一つです。ただし、何度もきつく編んだりほどいたりすることを繰り返していると、次第に毛糸の撚りが解けてしまい、繊維がボロボロになって糸割れしやすくなります。編み直すことで糸が痩せて細くなってしまった場合は、思い切って新しい糸に交換したほうが、最終的な作品の仕上がりは美しくなります。
9. まとめ
100均のアクリル毛糸は、品質の向上により様々な作品作りに活用できる非常に優秀な素材です。今日これから店舗に買いに行くのであれば、まずはダイソーかセリアに向かい、自分が作りたい作品の用途を思い浮かべてください。エコたわしなら硬めで抗菌防臭加工のもの、あみぐるみなら中細で撚りの強いもの、練習用なら扱いやすい並太を選ぶのが最短のロードマップです。そして、最大の失敗原因であるロット違いと毛糸の不足を防ぐために、必ず同じロット番号を確認し、必要玉数プラス1玉をまとめ買いすることを忘れないでください。正しい毛糸選びができれば、あなたの編み物の時間はもっと楽しく、充実したものになるはずです。

