お気に入りの温かいニットや、リラックスできるスウェットに、いつの間にか毛玉ができていて残念な気持ちになったことはありませんか。
「買ったばかりなのに、もう毛玉だらけになってしまった……」
「毛玉を取るのが面倒で、結局クローゼットの奥底に眠っている」
そんなお悩みを抱えている方は、決して少なくありません。
実は、服に毛玉ができるかどうかは、「着る人の扱い方」以上に「素材選び」の段階で大きく左右されます。
毛玉になりやすい素材には、アクリル、ウール、ポリエステル、ナイロン、フリースなどがあり、これらの素材が含まれている服を選んだ時点で、ある程度の毛玉リスクを想定しておく必要があるのです。
この記事では、検索してすぐ知りたいという方に向けて「毛玉になりやすい素材ランキングTOP10」を大公開します。
ランキングをお伝えするだけでなく、なぜその素材が毛玉になりやすいのか、毛玉を防ぐためにはどう洗濯・保管すればいいのか、そして服を買う前に表示タグのどこをチェックすべきかまで、服選びの初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきます。
この記事を最後まで読めば、毛玉のストレスから解放され、賢く服を選んで長く大切に着られるようになります。ぜひ、これからのお買い物や毎日の洗濯の参考にしてください。
1. 毛玉はなぜできる?素材ランキングを見る前に知っておきたい基本
毛玉になりやすい素材のランキングをより分かりやすく見るためには、まず「そもそも、なぜ服に毛玉ができるのか」を知っておくと安心です。
毛玉ができる仕組みを知っておくと、普段の生活の中でどんな行動が服に負担をかけているのかが見えてきます。お気に入りの服を長くきれいに着るためにも、基本のポイントをやさしく確認していきましょう。
1-1. 毛玉は摩擦で繊維が絡まることでできる
毛玉ができる大きな原因は、服の表面で起こる「摩擦」です。
服を着て動いていると、腕を振ったり、椅子に座ったりするたびに、生地の表面がこすれます。その摩擦によって、糸をつくっている細い繊維の先端が少しずつ表面に出てきます。
この状態が、いわゆる「毛羽立ち」です。
さらに摩擦が続くと、毛羽立った繊維同士が絡まり合い、小さな玉のようなかたまりになります。これが毛玉、つまり「ピリング」と呼ばれるものです。
たとえば、歩くたびにこすれやすい太ももの内側や脇の下、デスクワークで机に触れやすい袖口や肘は、毛玉ができやすい部分です。
また、リュックやショルダーバッグのストラップが当たりやすい肩まわりや腰まわりも、気づかないうちに摩擦が起きています。
「いつの間にかこの部分だけ毛玉が多い」と感じる場所は、日常の動きの中でこすれやすい場所なのです。
1-2. 静電気が起きやすい素材は毛玉もできやすい
摩擦とあわせて気をつけたいのが「静電気」です。
特に空気が乾燥する冬場は、服同士がこすれ合うことで静電気が起きやすくなります。ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は水分を含みにくいため、一度発生した静電気が逃げにくい傾向があります。
静電気が起きると、空気中のホコリや、ほかの服から出た細かな繊維を引き寄せやすくなります。
そのホコリや繊維が、服の表面にできた毛羽立ちと絡み合うことで、毛玉が大きくなったり、黒ずんで目立ちやすくなったりします。
冬にセーターを脱ぐとき、パチパチと音がしたり、服が体にまとわりついたりすることがありますよね。そうした静電気が起きやすい素材は、毛玉にも少し注意しておきたい素材です。
1-3. 短い繊維や起毛素材は毛玉が目立ちやすい
毛玉のできやすさは、素材だけでなく、繊維の長さや生地の加工方法によっても変わります。
糸をつくるときに使われる繊維が短いものは、少しの摩擦でも繊維の端が表面に出やすくなります。そのため、毛羽立ちが起こりやすく、毛玉もできやすくなります。
また、秋冬の衣類によく使われる「起毛素材」にも注意が必要です。
起毛素材とは、保温性を高めたり、肌触りをふんわりさせたりするために、生地の表面をあえて毛羽立たせた素材のことです。
ふわふわしていて暖かく、見た目にもやさしい印象がありますが、表面にはすでに繊維が出ている状態です。そのため、着用中にこすれると繊維同士が絡まりやすく、毛玉につながりやすくなります。
ふんわりした素材ほど、やさしい着心地を楽しめる一方で、毛玉のケアも少し意識してあげると安心です。
1-4. 混紡素材は組み合わせによって毛玉リスクが変わる
私たちが普段着ている服の多くは、1つの素材だけで作られているわけではありません。複数の素材を混ぜ合わせて作られているものも多く、これを「混紡(こんぼう)」と呼びます。
混紡素材の場合は、ひとつひとつの素材の特徴だけでは、毛玉のできやすさを判断しにくいことがあります。
たとえば、毛玉ができやすいウールに、同じく毛玉ができやすいアクリルを組み合わせた「アクリル×ウール」の素材は、毛玉ができやすい傾向があります。
また、肌触りのよい綿(コットン)に、丈夫さを高めるためのポリエステルを混ぜた「綿×ポリエステル」の素材も注意が必要です。
綿の毛羽立ちやすさと、ポリエステルの繊維の強さが合わさることで、取れにくい毛玉ができることがあります。
服を選ぶときは、素材名をひとつだけ見るのではなく、「何と何が混ざっているのか」まで見ておくと安心です。
素材の組み合わせを知っておくことで、毛玉ができやすい服を見分けやすくなります。だからこそ、次に紹介する素材ごとの特徴やランキングも、より分かりやすく見られるようになります。
2. 毛玉になりやすい素材ランキングTOP10
毛玉ができる仕組みがわかったところで、ここからは「毛玉になりやすい素材」をランキング形式でご紹介します。
お手持ちの服のタグを見ながら、「この素材、入っているかな?」と確認してみてくださいね。
2-1. 第1位:アクリル
毛玉になりやすい素材の第1位は「アクリル」です。
アクリルは、ウールのようにふっくらとした風合いがあり、あたたかく、価格も手に取りやすい素材です。そのため、秋冬のニット製品によく使われています。
アクリルが毛玉になりやすい理由は、静電気が起きやすいことにあります。静電気によってホコリが引き寄せられ、繊維と絡まることで毛玉ができやすくなります。
さらに、アクリルの繊維は丈夫なため、一度できた毛玉が自然に取れにくいのも特徴です。服の表面に残りやすく、見た目が少し古びた印象になってしまうことがあります。
主に、セーター、カーディガン、マフラー、手袋などに使われます。リュックを背負う日や、重ね着で生地同士が擦れやすい日は、特に注意してあげましょう。
洗濯するときは、必ず裏返して目の細かい洗濯ネットに入れ、おしゃれ着用の中性洗剤でやさしく洗うのがおすすめです。
購入前には、アクリルの割合が高いほど毛玉ができやすいことを覚えておくと安心です。表面の起毛感が強すぎないかも、あわせて確認してみてください。
2-2. 第2位:アクリルとウールの混紡素材
第2位は、「アクリル」と「ウール」を混ぜ合わせた混紡素材です。
アクリルの軽さや扱いやすさに、ウールのあたたかさや上品さを加えられるため、秋冬の衣類ではとてもよく使われています。
ただし、毛玉対策の面では少し注意が必要です。ウールは繊維が絡みやすく、アクリルは静電気が起きやすいうえに繊維が丈夫です。そのため、摩擦が起きると毛玉ができやすくなります。
秋冬用の厚手ニット、コートの裏地、帽子などによく使われます。アウターの下に着て歩くだけでも、脇の下や背中など、擦れやすい部分に毛玉ができることがあります。
洗濯時は摩擦をできるだけ減らすことが大切です。手洗いコースやドライコースを選び、脱水時間も短めにすると生地への負担を抑えられます。
買う前には、タグの「アクリル〇%、ウール〇%」という表示を確認してみましょう。毛玉ができやすい素材だと知っておくだけでも、着方やお手入れが変わってきます。
2-3. 第3位:ウール
第3位は、秋冬の定番素材である「ウール」です。
ウールは羊毛から作られる天然素材で、保温性が高く、湿気を吸いやすい性質もあります。高品質なセーターやコート、スーツなどにもよく使われています。
ウールが毛玉になりやすい理由は、繊維の表面にあります。ウールの繊維は、人の髪のキューティクルのような「スケール」と呼ばれるうろこ状の組織で覆われています。
摩擦によってこのスケールが開くと、隣同士の繊維がマジックテープのように引っかかり、絡み合って毛玉になります。
ニット製品、冬用コート、マフラーなどに多く使われ、デスクワークで袖口が擦れたり、コートの裾が足に触れたりする場面で毛玉ができやすくなります。
ウールは天然素材なので、できた毛玉は比較的取れやすいものの、無理に引っ張ると生地を傷めてしまいます。ハサミや毛玉取り機で、丁寧にカットしてあげるのがおすすめです。
また、着用後に洋服ブラシで軽くブラッシングしておくと、繊維の絡まりをほぐせます。これだけでも、毛玉予防につながります。
購入前には、編み目がざっくりしたローゲージニットほど毛玉ができやすいことも覚えておくとよいでしょう。
2-4. 第4位:ポリエステル
第4位は、私たちの生活にとても身近な化学繊維「ポリエステル」です。
ポリエステルは丈夫でシワになりにくく、乾きやすい素材です。そのため、さまざまな衣類に使われています。
ポリエステルは、ツルッとした質感に加工されることもありますが、スウェットやジャージのように少し毛羽立たせた糸を使っている場合は、毛玉ができやすくなります。
ポリエステルの繊維はとても丈夫なので、摩擦でできた毛玉が自然に取れにくいのも特徴です。表面にポツポツとした硬めの毛玉が残りやすくなります。
よく使われるのは、スウェット、パーカー、ジャージ、フリース、スポーツウェアなどです。部屋着としてソファーや布団で擦れたり、スポーツでたくさん動いたりすると、毛玉ができやすくなります。
洗濯するときは、洗濯ネットに入れて摩擦を減らしましょう。柔軟剤を使うと生地のすべりがよくなり、毛玉予防にもつながります。
買う前には、生地の表面を触ってみて、ざらざらしているものや、すでにうっすら毛羽立っているものは避けると安心です。
2-5. 第5位:フリース(ポリエステル起毛)
第5位は、冬の防寒アイテムとして人気の「フリース」です。
フリースは主にポリエステルで作られており、生地の表面を起毛させることで、繊維の間に空気を含ませています。そのため、軽くてあたたかいのが魅力です。
ただし、この起毛加工こそが毛玉の原因になりやすいポイントです。最初から繊維を表面に出しているため、少し擦れるだけでも繊維同士が絡まり、毛玉になりやすくなります。
さらに、ポリエステルは静電気が起きやすいため、ホコリを吸い寄せやすい素材でもあります。その結果、毛玉が目立ちやすくなることがあります。
フリースは、アウター、ルームウェア、ブランケットなどによく使われます。シートベルトや車の座席、リュックの背中部分との摩擦には注意しましょう。
洗濯機でそのまま洗うと、他の洗濯物と擦れて毛玉が増えやすくなります。裏返してネットに入れ、手洗いモードでやさしく洗うのがおすすめです。
購入時には、毛足が短く、目が詰まっている「マイクロフリース」などを選ぶと、比較的毛玉を抑えやすくなります。
2-6. 第6位:綿とポリエステルの混紡素材
第6位は、「綿」と「ポリエステル」を混ぜた混紡素材です。
綿のやさしい肌触りや吸水性に、ポリエステルの乾きやすさやシワになりにくさを合わせた、とても実用的な素材です。
綿だけの場合は比較的毛玉ができにくいのですが、ポリエステルが混ざると少し注意が必要です。
着用や洗濯による摩擦で綿の短い繊維が毛羽立ち、そこに丈夫なポリエステルの繊維が絡むことで、しっかりとした毛玉ができやすくなります。
日常的によく着るパーカー、Tシャツ、ポロシャツ、靴下、学生服のシャツなどに多く使われています。特に靴下は、靴との摩擦が強いため、かかとやつま先に毛玉ができやすいです。
洗濯を繰り返すうちに毛玉が増えやすいため、洗濯ネットを使い、弱水流でやさしく洗うことが大切です。
服を買うときは、素材表示タグを見てみましょう。ポリエステルの割合が高いものほど、毛玉ができやすい傾向があります。
2-7. 第7位:モヘア
第7位は、アンゴラヤギの毛から作られる天然素材「モヘア」です。
モヘアは、絹のような美しい光沢と、ふわふわとした長い毛足が魅力です。高級感のあるニットやストールによく使われます。
毛玉になりやすい理由は、この長い毛足にあります。表面に出ている長い繊維が摩擦で絡まり、束になって毛玉になりやすいのです。
主に、高級なセーター、カーディガン、ストールなどに使われます。満員電車で人と触れたり、硬めのコートの下に着たりすると、毛並みが乱れて毛玉の原因になることがあります。
モヘアはとてもデリケートな素材なので、家庭での水洗いは避けたほうが安心です。基本的には、信頼できるクリーニング店にお願いしましょう。
着用後は、モヘアに合った柔らかい洋服ブラシで、毛並みを整えるようにやさしくブラッシングしてあげるのがおすすめです。
購入時には、モヘアの毛足が抜けやすく、他の服につきやすいことも知っておくと安心です。
2-8. 第8位:カシミヤ
第8位は、「繊維の宝石」とも呼ばれる高級素材「カシミヤ」です。
カシミヤは、カシミヤヤギの産毛から作られています。驚くほど軽く、やわらかく、あたたかいのが大きな魅力です。
高級な素材なので毛玉ができにくいと思われがちですが、実はとても繊細な素材です。カシミヤの繊維はウールよりも細く、少しの摩擦でも毛羽立ちやすい性質があります。
そのため、バッグの持ち手が当たったり、アクセサリーが引っかかったり、車のシートで擦れたりするだけでもダメージにつながることがあります。
高級セーター、マフラー、上質な冬用コートなどに使われます。
カシミヤは、毎日続けて着るよりも、着たあとに休ませてあげることが大切です。1日着たら、2〜3日は風通しのよい場所で休ませ、繊維が落ち着くのを待ちましょう。
ニットの場合は、ハンガーに掛けると伸びてしまうことがあるため、平干しネットなどを使うと安心です。着用後の丁寧なブラッシングも、毛玉予防に役立ちます。
購入前には、自分の生活スタイルに合ったお手入れができるかを考えてみるとよいでしょう。
2-9. 第9位:ナイロン
第9位は、軽くて丈夫な合成繊維「ナイロン」です。
ナイロンは摩擦に強く、弾力性もあるため、衣類からバッグまで幅広く使われています。
ナイロン自体はツルツルとした表面に加工されることが多く、摩擦には比較的強い素材です。ただし、静電気が起きやすい点には注意が必要です。
空気が乾燥していると静電気が発生し、ホコリや他の衣類の繊維を吸い寄せやすくなります。ナイロンそのものが毛玉になるというより、絡みついたホコリや繊維が小さな毛玉のように見えることがあります。
タイツ、ストッキング、スポーツウェア、ダウンジャケットの表面などによく使われます。特にタイツは、靴やスカートの裏地と擦れやすいため、足首やふくらはぎに毛玉ができやすくなります。
毛玉を防ぐには、静電気を抑えることが大切です。洗濯時に柔軟剤を使ったり、着用前に静電気防止スプレーを軽く吹きかけたりすると効果的です。
2-10. 第10位:ポリウレタン混紡素材
第10位は、ゴムのように伸び縮みする性質を持つ「ポリウレタン」を混ぜた混紡素材です。
ポリウレタンは、綿やポリエステルなどに少し加えるだけで、生地にストレッチ性を出すことができます。動きやすい服に欠かせない素材です。
ポリウレタン自体が毛玉になりやすいわけではありません。ただ、ストレッチ性のある服は体にフィットするデザインが多く、動くたびに肌や他の服と擦れやすくなります。
その摩擦によって、一緒に使われている綿やポリエステルの繊維が毛羽立ち、毛玉につながることがあります。
また、ポリウレタンは時間とともに劣化しやすい素材です。劣化が進むと繊維が切れて表面に出てきて、それが絡まり、毛玉の原因になることもあります。
ストレッチパンツ、スキニーデニム、フィット感のあるインナーなどによく使われます。特に、膝や太ももなど、擦れやすい部分には注意しましょう。
劣化を防ぐためには、直射日光を避けて陰干しすることが大切です。乾燥機は生地に負担がかかりやすいため、できるだけ避けましょう。
購入時にタグを見て「ポリウレタン」や「スパンデックス」と書かれている場合は、動きやすい反面、摩擦が起きやすい服だと意識しておくと安心です。
3. 素材別に見る毛玉の注意ポイント
ランキングで紹介した素材について、服を選ぶときや実際に着るときに気をつけたいポイントをまとめました。
素材によって、毛玉ができやすい衣類や場面は少しずつ違います。
まずは以下の表で、素材ごとの特徴を見ていきましょう。
| 素材 | 注意したい衣類 | 毛玉ができやすい場面 | 買う前のチェックポイント |
|---|---|---|---|
| アクリル | セーター、マフラー | バッグとの摩擦、重ね着したときの静電気 | 混紡比率と表面の起毛感の強さ |
| ポリエステル | スウェット、ジャージ | 洗濯時の摩擦、ソファーや椅子との擦れ | 生地表面のざらつき、編み目の粗さ |
| ウール | ニット、コート | 袖口の擦れ、リュックやシートベルト | 毛足の長さ、ローゲージ(粗編み)か |
アクリル素材の服を選ぶときは、表面がモヘアのようにふわふわと起毛しているデザインに少し気をつけたいところです。
見た目はやわらかく可愛らしいのですが、数回着ただけで毛玉が目立ちやすくなることがあります。
また、アクリル100%のものよりも、綿やレーヨンなどが混ざっている素材のほうが、毛玉ができにくい場合もあります。
とはいえ、バッグやコートとの摩擦は毛玉の原因になりやすいので、着るときには少し意識しておくと安心です。
ポリエステル素材は、スポーツウェアのようにツルツルとした手触りのものは、比較的毛玉ができにくい傾向があります。
一方で、秋冬向けのスウェットのように、表面が少しざらっとしていたり、毛羽立っていたりするものは気をつけたいポイントです。
洗濯を重ねるうちに、小さく硬めの毛玉が目立ってくることがあります。
お気に入りの服を長くきれいに着たい場合は、洗濯ネットを使ったり、裏返して洗ったりすると摩擦を減らしやすくなります。
ウール素材は、高級なものでも毛玉ができることがあります。
特に、太い糸でざっくりと編まれたローゲージニットは、糸にゆとりがあり、こすれやすいため、毛玉ができやすい傾向があります。
長く大切に着たい場合は、細い糸で密に編まれたハイゲージニットを選ぶのがおすすめです。
表面がなめらかで摩擦を受けにくいため、毛玉が目立ちにくく、きれいな印象を保ちやすくなります。
4. 毛玉になりにくい素材ランキング
毛玉ができやすい素材がある一方で、摩擦に強く、毛玉ができにくい頼れる素材もあります。
「お手入れの手間を少しでも減らしたい」
「動きやすくて、きれいに長く着られる服を選びたい」
そんな方は、以下の「毛玉になりにくい素材ランキング」を目安にしてみてくださいね。
| 順位 | 素材 | 毛玉になりにくい理由 | 向いている衣類 |
|---|---|---|---|
| 1位 | シルク(絹) | 繊維がとても長く、表面がなめらかなため、摩擦が起きにくい | ブラウス、スカーフ、高級インナー |
| 2位 | リネン(麻) | 繊維が硬くて丈夫なうえ、静電気も帯びにくい | 春夏用シャツ、パンツ、ワンピース |
| 3位 | 高品質な長繊維コットン | 長い繊維の綿を使っているため、毛羽立ちが少ない | 上質なTシャツ、ワイシャツ |
シルクは、蚕の繭から作られる天然素材です。
とても長い繊維でできていて、表面がなめらかなのが特徴です。そのため、繊維の端が生地の表面に出にくく、摩擦が起きても引っかかりにくい傾向があります。
なめらかな肌ざわりも魅力で、毛玉が気になる方にとっては、かなり心強い素材です。
リネン(麻)は、天然繊維の中でも特に丈夫で、さらっとした風合いが魅力の素材です。
繊維にハリがあり、水分を吸って外に逃がしやすいため、静電気も起きにくいとされています。そのため、毛玉に悩みにくい素材として選びやすいです。
ただし、リネンは着用するとシワができやすい素材でもあります。きれいめに着たい場合は、シワ感も風合いとして楽しめるデザインを選ぶと安心です。
高品質な長繊維コットン、たとえば超長綿などは、一般的な綿よりも繊維が長いのが特徴です。
繊維が長いぶん、生地の表面がなめらかに仕上がりやすく、毛羽立ちも起きにくくなります。そのため、繰り返し洗濯しても毛玉ができにくく、上質なTシャツやワイシャツにも向いています。
ただし、同じコットンでも、目の粗い生地やポリエステルと混ざった素材は、毛玉ができやすくなる場合があります。選ぶときは、素材表示や生地の質感を少し確認しておくと安心です。
※なお、高品質なメリノウールなどは、通常のウールより毛玉ができにくいと言われています。ただし、ウール素材である以上、着用する環境や摩擦の多さによっては毛玉ができることもあります。
長くきれいに着るためにも、素材に合わせてやさしくお手入れしてあげましょう。
5. 毛玉を防ぐ洗濯方法
毛玉ができやすい素材の服も、洗濯の仕方を少し工夫するだけで、きれいな状態を長く保ちやすくなります。
お気に入りのニットやスウェットに毛玉ができると、少し残念な気持ちになりますよね。
ここでは、毛玉を防ぐために意識したい洗濯のポイントを、順番にわかりやすくご紹介します。
5-1. 洗濯前に裏返して洗濯ネットに入れる
服を洗濯機に入れる前に、まずは裏返しておきましょう。
洗濯機の中では、服同士が水流でこすれ合います。裏返しておくことで、人から見える表側に直接摩擦がかかりにくくなり、毛玉を防ぎやすくなります。
さらに、裏返した服は洗濯ネットに入れるのがおすすめです。
ネットに入れることで、ほかの洗濯物と絡まったり、強くこすれたりするのをやわらげられます。
洗濯ネットは、大きすぎるものよりも、服をたたんでちょうど収まるサイズを選ぶと安心です。中で服が動きすぎないため、摩擦をより抑えやすくなります。
5-2. 中性洗剤やおしゃれ着用洗剤を使う
ウール、カシミヤ、アクリルなどの毛玉ができやすい素材を洗うときは、中性洗剤やおしゃれ着用洗剤を使うと安心です。
一般的な弱アルカリ性の洗剤は洗浄力が高い一方で、素材によっては繊維に負担がかかることがあります。
中性洗剤は比較的やさしく洗えるため、デリケートな衣類のお手入れに向いています。
また、おしゃれ着用洗剤の中には、繊維のすべりをよくして毛羽立ちを抑えてくれるものもあります。
大切な服を長く着たいときは、洗剤選びも意識してみましょう。
5-3. 強い水流や長時間の洗濯を避ける
毛玉を防ぎたいときは、強い水流で長時間洗うのはなるべく避けましょう。
洗濯機の標準コースはしっかり洗える反面、生地に摩擦がかかりやすくなります。
ニットやおしゃれ着を洗うときは、「手洗いコース」「ドライコース」「おしゃれ着コース」など、やさしく洗えるコースを選ぶのがおすすめです。
洗う時間や脱水時間も、できるだけ短めに設定するとよいでしょう。
摩擦を受ける時間を減らすことで、毛玉ができにくくなります。
5-4. 柔軟剤で繊維同士の摩擦を減らす
柔軟剤には、衣類をふんわり仕上げるだけでなく、繊維の表面をなめらかにする働きがあります。
繊維同士のすべりがよくなると、着ているときや洗濯中のこすれが軽くなり、毛玉の予防につながります。
また、静電気を抑える効果も期待できるため、化学繊維の衣類にも向いています。
ただし、柔軟剤は多く入れればよいというものではありません。
使いすぎると吸水性が落ちたり、素材によっては風合いが変わったりすることもあります。
使用するときは、パッケージに書かれている量を守るようにしましょう。
5-5. 乾燥機を避けて自然乾燥する
毛玉ができやすい服は、乾燥機よりも自然乾燥がおすすめです。
乾燥機は、熱風を当てながら衣類を回転させて乾かします。
そのため、熱と摩擦の影響で、ウールやアクリル、フリースなどの素材に負担がかかりやすくなります。
洗濯後は、風通しのよい日陰でやさしく乾かしましょう。
特にニット類は、ハンガーにかけると伸びたり型崩れしたりすることがあります。
形をきれいに保ちたいときは、平干しネットを使って乾かすと安心です。
以下の表に、洗濯時の対策とその理由をまとめました。
| 洗濯時の対策 | 理由 | 向いている素材 |
|---|---|---|
| 裏返して洗う | 表側への摩擦をやわらげる | ニット、スウェット |
| 洗濯ネットに入れる | ほかの衣類との絡まりやこすれを減らす | ほぼすべての素材 |
| 中性洗剤を使う | 繊維への負担を抑えやすい | ウール、カシミヤ |
| 自然乾燥する | 熱や回転による摩擦を避けられる | フリース、ニット |
毛玉を完全に防ぐのは難しいですが、洗濯前のひと手間で衣類のきれいさは変わります。
大切な服を長く楽しむために、できることから少しずつ取り入れてみてください。
6. 着用時と保管時の毛玉対策
毛玉を防ぐには、洗濯だけでなく、日常の「着用」と「保管」にも少し意識を向けてあげることが大切です。
ほんの少し気をつけるだけでも、毛玉の発生はぐっと抑えやすくなります。今日から取り入れやすい対策を、順番に見ていきましょう。
まず意識したいのは、「同じ服を連日着ない」ことです。
1日着た服の繊維は、汗や体温、摩擦の影響で、思っている以上に疲れています。繊維が伸びたり絡まったりした状態のまま続けて着ると、毛玉ができやすくなってしまいます。
1日着たあとは、風通しのよい場所で2〜3日ほど休ませてあげるのがおすすめです。少し時間を置くことで、繊維の状態も整いやすくなります。
また、バッグの持ち方にも少し気を配ってみましょう。
毎日同じ肩にショルダーバッグを掛けたり、リュックを背負ったりしていると、ストラップが当たる部分だけが強くこすれて、毛玉ができやすくなります。
「今日は手持ちのバッグにする」「左右の肩を交互に使う」など、摩擦が一か所に集中しないように工夫しておくと安心です。
重ね着をするときも、服同士のこすれには注意が必要です。
タイトなサイズ感の服を重ねると、動くたびに生地がこすれ合い、毛玉の原因になりやすくなります。少しゆとりのあるサイズを選んだり、滑りのよいインナーを合わせたりすると、摩擦を減らしやすくなります。
アクリルやウールなど、毛玉ができやすい素材同士を重ねて着るのも、摩擦が増えやすくなるため、できるだけ避けるのがおすすめです。
着用後は、そのままクローゼットにしまうのではなく、洋服ブラシで軽くブラッシングする習慣をつけてみましょう。
豚毛や馬毛などの柔らかい天然毛のブラシを使い、生地の目に沿ってやさしく撫でるようにブラッシングします。絡まりかけた繊維をほぐしながら、表面についたホコリも落とせるため、毛玉を防ぎやすくなります。
冬場は、着用前に静電気防止スプレーを使っておくのも効果的です。
服の表面や裏地に軽く吹きかけておくことで、静電気によるホコリの付着や、繊維の絡まりを抑えやすくなります。
保管するときは、クローゼットに服を詰め込みすぎないことも大切です。
ぎゅうぎゅうに押し込んでしまうと、服を出し入れするたびに生地同士がこすれます。その結果、保管しているだけでも毛玉ができやすくなることがあります。
服と服の間に少し隙間ができるくらい、余裕を持って収納しておきましょう。
なお、ウールやカシミヤなどの重みのあるニット類は、ハンガーに掛けて保管すると、自重で生地が伸びてしまうことがあります。生地が伸びると繊維の隙間が開き、毛玉につながりやすくなる場合もあります。
ニット類は丁寧に畳んで、引き出しや棚に平置きで保管するのがおすすめです。
7. 毛玉ができたときの正しい取り方
どれだけ大切に着ていても、ニットやスウェットを長く使っていると、どうしても毛玉はできてしまうものです。
お気に入りの服に毛玉を見つけると、少し残念な気持ちになりますよね。
でも、正しい取り方を知っておけば、服を傷めにくく、きれいな状態に近づけることができます。
まず避けたいのは、毛玉を指でつまんで引っ張り、無理にちぎることです。
一見すぐ取れそうに見えますが、周りのきれいな繊維まで引き出してしまうことがあります。その結果、さらに大きな毛玉ができやすくなるため、やさしくケアしてあげることが大切です。
7-1. 毛玉取り機を使う
広い範囲にできた毛玉を手軽に取りたいときは、市販の電動毛玉取り機が便利です。
袖口や脇まわりなど、毛玉がまとまってできやすい部分も、短時間で整えやすいのが魅力です。
ただし、使うときは力の入れすぎに注意しましょう。
早く取りたいからといって毛玉取り機を生地に強く押し当てると、毛玉だけでなく生地そのものまで削ってしまうことがあります。場合によっては、服に穴が開いてしまうこともあります。
使うときは、服を平らな場所に置き、シワをしっかり伸ばします。
そのうえで、生地の表面をなでるように、やさしく滑らせるのがポイントです。
7-2. 洋服ブラシを使う
ウールやカシミヤ、モヘアなどのデリケートな天然素材には、毛玉取り機よりも洋服ブラシを使ったケアが向いています。
毛足の長い素材も、ブラシでやさしく整えると風合いを保ちやすくなります。
毛玉が気になる部分にブラシを当て、力を入れすぎず、軽く払うように動かしましょう。
無理にこすらず、毛玉を少しずつほぐすようなイメージで行うと安心です。
また、ブラッシングには毛玉を取るだけでなく、絡まった繊維を整えて毛玉を予防する役割もあります。
着たあとに軽くブラシをかける習慣をつけておくと、お気に入りの服をきれいに長く楽しみやすくなります。
7-3. ハサミで慎重に切る
毛玉の数がそれほど多くない場合や、大きめの毛玉がポツポツとできている場合は、小さなハサミで一つずつ切り取る方法がおすすめです。
眉毛用のハサミや、手芸用の糸切りバサミなど、細かい部分を切りやすいものを使うと扱いやすくなります。
ハサミを使うときは、生地まで切らないように注意しましょう。
毛玉の根元を指で軽く浮かせ、生地に対してハサミを平行に寝かせるようにしてカットします。
少し時間はかかりますが、丁寧に行えば服を傷めにくい方法です。
お気に入りのニットや大切にしている服には、焦らず少しずつケアしてあげると安心です。
7-4. 素材によって取り方を変える
毛玉は、服の素材によって取り方を変えることが大切です。
ポリエステルが多く含まれるスウェットやフリースなどは、硬くて頑固な毛玉ができやすい素材です。
こうした毛玉には、電動の毛玉取り機を使うと効率よく整えられます。
一方で、ウールやカシミヤなどのやわらかい天然素材は、とてもデリケートです。
毛玉取り機で強く削るよりも、ハサミでやさしくカットしたり、専用のブラシで整えたりするほうが安心です。
また、市販の毛玉取りスポンジやT字カミソリを使って、毛玉を削り落とす方法を見かけることもあります。
ただ、これらは生地の表面を傷めてしまう場合があります。
一時的にはきれいに見えても、生地が荒れることで、あとからさらに毛玉ができやすくなることもあります。
大切な服を長く着たい場合は、素材に合った方法で、やさしくお手入れしていきましょう。
8. 服を買う前に確認したい素材表示タグの見方
毛玉の悩みをできるだけ防ぎたいなら、服を買う前の段階で「毛玉になりにくい服」を見分けることが大切です。
店舗でお買い物をするときは、服の裏側についている「素材表示タグ」を見てみましょう。ネット通販の場合は、商品ページにある「素材」や「混率」の欄を確認しておくと安心です。
チェックするときのポイントは、「素材の名前」だけでなく、「何%含まれているか」まで見ることです。
たとえば、「アクリル」や「ポリエステル」が50%以上など、高い割合で含まれている服は、毛玉ができやすい傾向があります。
さらに、そこに「ウール」が混ざっている場合も少し注意が必要です。
たとえば「アクリル70%、ウール30%」のような組み合わせは、暖かくて着心地がよい一方で、摩擦によって毛玉ができやすくなることがあります。
また、タグの表示だけでなく、実際に生地の表面を触ってみることも大切です。
たとえ綿100%の服でも、表面がざらざらしていたり、ふわふわと起毛していたりするものは、摩擦の影響を受けやすくなります。そのため、着ているうちに毛玉が目立ちやすくなる場合があります。
「安い服だから毛玉ができる」「高い服なら大丈夫」とは限りません。
たとえば、高級素材として知られるカシミヤ100%の服でも、繊維が細くてデリケートなため、摩擦にはあまり強くありません。肌触りはとてもよいですが、毛玉ができることもあります。
大切なのは、価格だけで判断しないことです。
素材の特徴や、生地の織り方・編み方まで見て選ぶと、毛玉ができにくい服を見つけやすくなります。
迷ったときは、下の表を目安にしてみてください。お買い物の前にさっと確認しておくだけでも、服選びがぐっとしやすくなります。
| 素材表示の例 | 毛玉リスク | 判断ポイント |
|---|---|---|
| アクリル70%、ウール30% | 高め | 暖かい一方で、摩擦に弱いため少し注意が必要です |
| ポリエステル65%、綿35% | 中程度 | 生地表面のざらつきや、日々の洗濯方法に気をつけましょう |
| 綿100% | 低めから中程度 | 基本的には扱いやすい素材ですが、生地の質や起毛感によって変わります |
| カシミヤ100% | 中程度 | 高級で肌触りはよいものの、繊細で摩擦に弱い素材です |
| リネン100% | 低め | シワは出やすいですが、毛玉は比較的できにくい素材です |
9. よくある質問
ここでは、毛玉になりやすい素材について、よくある疑問をQ&A形式で分かりやすくお答えします。
9-1. ポリエステル100%は毛玉になりやすいですか?
ポリエステル100%だからといって、必ず毛玉になりやすいわけではありません。
たとえば、スポーツ用のウィンドブレーカーや、表面がツルツルとしたブラウスのような生地は、摩擦が起きにくいため、毛玉はほとんどできにくいです。
一方で、スウェットやフリース、冬用のパンツなどは注意が必要です。生地を編んで作っていたり、表面をふんわり起毛させていたりするものは、着用中の摩擦によって毛玉ができやすくなります。
素材表示だけで判断するのではなく、「生地の表面がなめらかか」「ふわふわと起毛しているか」も一緒に確認してみてください。
9-2. アクリルとポリエステルはどちらが毛玉になりやすいですか?
どちらが必ず毛玉になりやすいとは言い切れませんが、使われるアイテムによって毛玉の目立ち方が変わります。
冬のセーターやカーディガンなどのニットでは、アクリルの方が毛玉が目立ちやすい傾向があります。アクリルは静電気が起きやすく、繊維同士が絡まりやすいため、大きめの毛玉ができることがあります。
一方で、パーカーやジャージなどの日常着では、ポリエステルの毛玉が気になることもあります。ポリエステルは繊維が丈夫な分、一度毛玉になると自然には取れにくいのが特徴です。
どちらも摩擦や静電気に弱い素材なので、バッグが当たる部分や袖口などは、こまめに様子を見てあげると安心です。
9-3. ウールは高級素材なのに毛玉になりやすいですか?
はい。ウールは高級素材であっても、毛玉ができることがあります。
ウールは保温性や吸湿性に優れていて、見た目にも上品な素材です。ただ、繊維の表面がうろこ状になっているため、着用中の摩擦で繊維同士が引っかかり、毛玉になりやすい面もあります。
高級なウールだから毛玉ができない、というわけではありません。むしろ、丁寧にお手入れしながら長く着る素材と考えると分かりやすいです。
着用後に軽くブラッシングしたり、連続で着ずに少し休ませたりするだけでも、きれいな状態を保ちやすくなります。
9-4. 毛玉になりにくいズボンの素材は何ですか?
ズボンは、座ったり歩いたりするたびに、太もも・膝・お尻まわりがこすれやすいアイテムです。そのため、服の中でも毛玉ができやすい部分といえます。
毛玉になりにくいズボンを選ぶなら、目の詰まったコットン100%のチノパンや、リネンが混ざったさらっとした素材がおすすめです。
また、ナイロンなどを高密度に織り上げた、シャカシャカとした丈夫な生地も毛玉ができにくい傾向があります。
反対に、ストレッチ性の高いポリウレタン混紡のやわらかい素材や、秋冬向けの裏起毛スウェットパンツは、摩擦で毛玉ができやすいことがあります。着心地はよいですが、お手入れを意識して選ぶと安心です。
9-5. 毛玉ができた服はもう着ない方がいいですか?
毛玉ができたからといって、すぐに手放す必要はありません。
毛玉取り機や小さなハサミを使って丁寧に取り除けば、見た目がすっきりして、まだまだ着られる服もたくさんあります。
ただし、毛玉を取るということは、少しずつ生地の繊維を切り取っているということでもあります。何度も毛玉を取っているうちに、生地が薄くなったり、形が崩れてきたりすることもあります。
生地が透けるほど薄くなってきた、形が戻らなくなってきた、と感じたら、服の寿命のサインかもしれません。
毛玉は「できてから取る」だけでなく、「できにくくする」ことも大切です。洗濯ネットを使ったり、連続で着るのを避けたりしながら、できるだけやさしく扱ってあげてください。
10. まとめ:毛玉になりやすい素材は特徴を知れば対策できます
ここまで、毛玉になりやすい素材ランキングを中心に、毛玉ができる原因やお手入れの方法についてご紹介してきました。最後に、大切なポイントをもう一度振り返ってみましょう。
特に気をつけたい素材は、「アクリル」「アクリルとウールの混紡素材」「ウール」の3つです。これらは摩擦や静電気の影響を受けやすく、気づいたときには毛玉ができていることもあります。
また、ポリエステルやフリースなどの化学繊維も、毛羽立ちやすく、取れにくい毛玉になりやすい素材です。お気に入りの服をきれいに着続けるためにも、素材の特徴を知っておくと安心です。
毛玉ができる主な原因は、着用時や洗濯時に起こる「摩擦」と「静電気」です。繊維同士がこすれたり絡まったりすることで、少しずつ毛玉ができていきます。
服を選ぶときは、購入前に素材表示タグを確認してみてください。毛玉ができやすい素材の割合や、表面の起毛感を見ておくだけでも、服選びがしやすくなります。
もし毛玉ができやすい素材の服を選んだとしても、あきらめる必要はありません。
洗濯するときは、服を裏返してネットに入れ、中性洗剤でやさしく洗ってあげましょう。着るときは、バッグやコートとのこすれに少し気をつけるだけでも変わります。
また、同じ服を続けて着すぎず、着用後に軽くブラッシングしておくのもおすすめです。こうした小さなお手入れを積み重ねることで、毛玉の発生をぐっと抑えやすくなります。
毛玉になりやすい素材でも、それぞれの特徴を知り、丁寧に扱ってあげれば、お気に入りの服をきれいな状態で長く楽しむことができます。
ぜひ次回の服選びや、毎日のお手入れの中で、今回ご紹介したポイントを少しずつ取り入れてみてくださいね。

